紋の交響

作品のタイトル: 紋の交響 | 設計ファイル: kosuta
和柄:青海波(表)
表:和柄(青海波)
洋柄:ヘリンボーン(裏)
裏:洋柄(ヘリンボーン)

作品説明

「紋の交響」は、日本の伝統文様と西洋の幾何学的テクスチャを一つの小さな円に重ね合わせることで、文化の対話と視覚の調和を表現した作品です。表面には穏やかな波を繰り返す青海波を配し、裏面には規則的でリズミカルなヘリンボーンを配しました。素材の手触りや切断面の微かな陰影が、柄の織りなすリズムに寄り添い、見る人の呼吸をゆっくりと整えることを意図しています。なぜ心が動くのか…それは、目に見えるパターンが持つ反復性と変化の微妙なバランスが、無意識に「秩序」と「予想外」を同時に刺激するからだと考えています。日常の中でふと手に取り、指でなぞったときに生まれる触覚と視覚の交差点に、記憶や情緒が静かに呼び起こされる。そうした小さな瞬間を大切にするためにこの作品をつくりました。

制作プロセス(メモ・調査・試行したこと)